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楽しそうに笑う久遠と直。とそこへ
「直」
男性の声だ。だがしかし誰かは分からない。
「あっ‼秋山さん‼」
直は嬉しそうな声を出した。それに吊られて秋山も笑った。だが久遠だけは状況を理解出来ていない。
「直ちゃん…この人誰…?」
「あれ?久遠先輩には話してたと思っていたのですが…」
更に理解出来ない。
「だから…誰…?」
「秋山深一さん。少し久遠先輩に似ているって話しませんでしたか?」
直は話してたと思ったのに…と呟いた。
「直」
「あっはい」
「こいつ誰?」
「あれ?秋山さんも話しませんでしたか?久遠先輩ですよ。」
秋山は興味無さそうにあっそうと言った。
「えっと秋山さん…でしたっけ?」
「あぁ」
「直ちゃんとはどんな関係ですか?」
直は秋山の代わりに答えようとしたが、秋山は悪魔でも冷静に答えた。
「お前には関係無い」
「「……」」
空気が重くなった。直は重くなった空気を変えるために話題を切り替えた。
「あっ秋山さん‼ここの珈琲美味しいんですよ‼久遠先輩あそこにいる子猫ちゃんの種類って何ですか?」
「「……」」
更に重くなった空気。沈黙を破ったのは久遠だった。
「秋山さん…直ちゃんの事好きなんですか?」
「「……‼」」
あまりにもストレート過ぎる久遠の質問に2人はただ驚くしかなかった。
「だったらどうする?」
「いやどいにもしませんよ?ただ直ちゃんの事好きなのかな~と純粋に思っただけですよ」
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