突然の…

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『そうだよ。お母さんが行ってあげてよ。鰻はちゃんと焼いとくから。早く早く!』 私がそう言うと、 『わかったよ。じゃあお願いね。』 と母はブツブツ言いながら身支度をはじめた。 途中、ヒゲを剃ろうとしたり、ゴキブリを見つけ、必死に退治しようとしている のんきな父が少し可愛くも見えたが、“お母さんのご機嫌が悪くなるぞ”と少し冷や冷やともしていた。 『何かあったらすぐ電話してね。』 私が言うと、母は、 『わかった。』 といい、父と二人、病院へと向かっていった。
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