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足元まで流れる金髪のウェーブがかった、わた飴のような髪と、透き通るサファイアのような碧い瞳。
すらりと長身で抜群のプロポーションの身体を制服で覆い隠した九十九朱華が、柔和な笑みを浮かべて立っていた。
「ごめんなさい……でも、八七の姿見たら、我慢できなくて――」
しゅんと瞳を伏せ項垂れる朱華を見て、俺は「やれやれ」と苦笑いを浮かべつつ、朱華の細い腰に腕を回しそっと自分の胸の中に抱き締める。
「分かったよ。俺も朱華を見てると……こう、したくなるしな」
そっとシャンデリアの眩い光を受け輝く前髪を掻きあげると、象牙色の額に口づけた。
朱華は、俺の助手であり将来を誓い合った人生のパートナーになるべき相手だ。
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