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七年間、喜びも悲しみも苦しみも全て共有しあって過ごしている内に、朱華の側でずっと生きていきたいと願うようになった。
正直に言うと、最初から好きだったのかもしれない。
自分の想いを、ひた隠しに生きていても幸せになることはできない――それに気付いた俺は、朱華に自分の想いを伝えた。
歳の差もあるし、日に日に美しく成長する朱華に言い寄る男も数知れず…………昔とは逆に、最近では俺が朱華に会いに行く毎日だ。
「八七。ニュース見た?私たちの高校で、白骨化した遺体が見つかったらしいの。それが死後、七年程経過しているらしくて……もしかして、あの事件と何か関係があるんじゃないかしら?」
「白骨化の遺体?七年前と言うと、俺が九先生と初めて出会った時の…………あの事件か」
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