LAST FILE【BLACK JOKER殺人事件1】

11/31
前へ
/58ページ
次へ
「え?BLACK JOKER??そんな……まさか、どうして!!?」  様々な疑問の言葉を立て続けに叫び、朱華が持つ手紙を奪い取る。  手紙の表には黒のインクで【鶴八七様】、裏には【BLACK JOKER】と確かに記されていた。  本物のBLACK JOKERのはずがない。  そう思いつつ、俺の全身からは多量の汗が噴き出し、心臓は早鐘のように激しく鼓動する。  震える指先で、ゆっくりと封を破り中身を取り出す。  すると、そこには 《今、惨劇の宴が始まる。 七日間の間に、私が誰か分からなければ、君の大切な人たちが次々と死ぬだろう。                私は地獄の淵から舞い戻った 全てを欺きし道化師。 血の生贄に選ばれし者よ。 決して逃げることはできない。 せいぜい、もがき苦しむがいい……。 君の活躍に期待している。 鶴八七君。                                       BLACK・JOKER》
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3377人が本棚に入れています
本棚に追加