LAST FILE【BLACK JOKER殺人事件1】

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 かさっ……。  後ろに挟まれたもう一枚の写真に気付いた俺は、それを取り出した。  そこには、金色のウェーブがかった髪が腰まで伸び、サファイアのような碧い瞳は優しくこちらを見つめる。  端整な顔立ちで上品そうに柔らかく微笑む美女が映っていた。  あれ?この人、どこかで……。  俺は、初めて見るはずのその女性をどこかで見たことがある気がして、腕を組み唸りながら記憶の糸を手繰り寄せる。 「あ……思い出した!!朱華だ。この人、朱華によく似てる」  ポンと手を叩き、もう一度写真に視線を落とす。  雰囲気は全然違うけれど、朱華とその女性は瓜二つだった。  さらに、その写真の裏には 「これ……九先生の筆跡か?」
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