12982人が本棚に入れています
本棚に追加
涙は出てこなかった。
家に帰ると淳一がシャワーから出ていた。
携帯とったのバレたかなと思ったけど大丈夫そうだった。
淳一「かすみおせーよ!」
私「ごめん、ごめん、立ち読みしちゃった」
淳一「よし、じゃあ行くか」
気付いてないふりをするのは大変だった。
いつもの様に明るく振る舞って…
でも頭の中は麻美と浮気してた事がショックなよりも、麻美が淳一にいつちくるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。
次の日麻美と約束通り話した。
私「昨日はすみません」
麻美「あのさ~あんたまだ若いんだからやり直せるじゃん?暴力振るう奴なんて捨てな」
私「…」
麻美「私は淳一ともう連絡とらないから安心して」
私「じゃあ、淳一には言わないでくれますか?」
麻美「言わないよ、だからさあんたも早く家出た方がいいよ」
私「考えてみます」
麻美と1時間半位話してたが淳一は、いつもの手で、「俺は女を信用出来ないんだ」と言っていたらしい。
お前だよ!って麻美と突っ込んでた。
それから何日かたった
今日はキャバの仕事の日だ。
淳一は夜勤なはずだ。
淳一から電話がきた。
私「もしもし!」
淳一「てめぇ今から帰ってこいよ?」
私「…無理だよ今日キャバだもん」
淳一「うるせぇ帰って来い」
私は麻美との事がバレたと思った。
店長に、急いで事情説明したらわかってくれた。
帰りたくなかった。また殴られる…恐いよ…
最初のコメントを投稿しよう!