本性と暴力

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涙は出てこなかった。 家に帰ると淳一がシャワーから出ていた。 携帯とったのバレたかなと思ったけど大丈夫そうだった。 淳一「かすみおせーよ!」 私「ごめん、ごめん、立ち読みしちゃった」 淳一「よし、じゃあ行くか」 気付いてないふりをするのは大変だった。 いつもの様に明るく振る舞って… でも頭の中は麻美と浮気してた事がショックなよりも、麻美が淳一にいつちくるんじゃないかとヒヤヒヤしていた。 次の日麻美と約束通り話した。 私「昨日はすみません」 麻美「あのさ~あんたまだ若いんだからやり直せるじゃん?暴力振るう奴なんて捨てな」 私「…」 麻美「私は淳一ともう連絡とらないから安心して」 私「じゃあ、淳一には言わないでくれますか?」 麻美「言わないよ、だからさあんたも早く家出た方がいいよ」 私「考えてみます」 麻美と1時間半位話してたが淳一は、いつもの手で、「俺は女を信用出来ないんだ」と言っていたらしい。 お前だよ!って麻美と突っ込んでた。 それから何日かたった 今日はキャバの仕事の日だ。 淳一は夜勤なはずだ。 淳一から電話がきた。 私「もしもし!」 淳一「てめぇ今から帰ってこいよ?」 私「…無理だよ今日キャバだもん」 淳一「うるせぇ帰って来い」 私は麻美との事がバレたと思った。 店長に、急いで事情説明したらわかってくれた。 帰りたくなかった。また殴られる…恐いよ…
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