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千夏が家に遊びに来る日がやってきた。
私は駅まで千夏を迎えに行き、帰り一緒にスーパーで買い物して帰ってきた。
今日は千夏が来るから夕飯をご馳走しようと、はりきって作った。
千夏「わぁ~部屋綺麗にしてるね~」
私「ありがとう。」
千夏「かすみって料理なんて出来たんだね」
私「うん。よく出来なさそうって言われる(笑)」
千夏「幸せじゃ~ん」
と千夏はあたしをひやかした。
幸せか…幸せ…千夏には凄く幸せに見えたのだろう。
ご飯が出来た。
千夏「超~美味しい♪」
私「本当?良かったぁ」
学校の話しなんかで盛り上がった♪
淳一は今日は泊まりの仕事の為、千夏は泊まってくれる事になった。
お泊まり会と言えばお菓子♪コンビニに買いに行こうと言う話しなった。
楽なジャージを千夏に貸した。私も着替えてた。
千夏が私を呼んだ。
「かすみっ!!」
私「ん?なぁに?」
千夏「あんた…そのアザ」
バレたと思った。
全身紫のアザ…見られた…
一生懸命言い訳を考えた。
私「あ~これねぇ掃除してて椅子から落ちてぶつけたんだ~痛かった~」
と、なるべく明るい声で言った。
千夏は笑ってなかった…
千夏「違う!ぶつけたなら全身そんなにアザはない」
私「…」
言葉に詰まった。
千夏「淳一君…?」
私は涙が溢れてきた。今まで溜めてた物が一気に溢れだしてきた。
会社やキャバの仕事の時はファンデーションとコンシーラーで一生懸命かくしていた。
辛かった…苦しかった…
誰にも言えないで我慢してきた…
千夏「言ってごらん?話してごらん?全部はきだしちゃいなよ。」
千夏の優しい声に私は子供みたいに大きな声をあげて泣いた…
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