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許さない
私はあれから夜逃げの準備として、淳一に気付かれない様に、少しづつ、少しづつ、クローゼットの中を整理し始めた…
持って行く物と置いておく物…
洋服だって全部なんて運べない。カバンだって、いるヤツといらないヤツ。
淳一が仕事行ってる間にコソコソとやった。
でも普段と変わりない様に出来るだけ悟られまいと頑張った。
淳一は全く気付いてない様だ。
キャバの店長に電話した。妊娠の事、彼から逃げたい事、私はこれから一人で子供を育てて行く事。
多少、いや、だいぶ親には迷惑をかける事になる。
でもお金だけは迷惑かけるつもりなかった。
店長に今のお店より時給のいい、系列ののクラブを紹介してほしいと頼んだ。
店長は快くひきうけてくれた。
昼間の仕事はとりあえず赤ちゃん産むまでは続けるつもりだった。
子供を産めば、子供の幼稚園・小学校・高校・大学に行くならそのお金、凄くかかるに決まってる。
私は死ぬ気で働いてお金を貯めようと思った。
そう思ってた…
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