七月九日
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何故か不意に悲しくなった自分がいた。 あんな事をできる蕪木が こんな事で 悲しくなる。 狂気に満ちたはずの俺が 薄くなる。 だけど、床にうっすらと 残った血のしみのような ものが再び蕪木を 引き戻す。 狂気の中へと…
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