七月十日

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「蕪木君、実桙ちャん好きでしょッ?」 仕事の合間合間にしつこく尋ねてくる‥それが伊藤だった。 実桙というのはバイトの女子高生のことだ。 だが蕪木は断じて 好意は抱いてなかった。 だが 伊藤は しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい!しつこい! 「実桙ちャんは‥」 「今日実桙ちャんが‥」 「実桙ちャんのこと‥」 「実桙ちャんは俺の物」 とにかく 実桙実桙うるさい 当の実桙は 伊藤が怖かった…。
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