七月十七日

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きっと、伊藤は目が覚めたら驚くだろう。 ビニールシートをひいた机に寝かせているから…。 それも、手足を縛られて、さるぐつわ。「早く起きねえかなあ」 蕪木がコップに水を入れ、伊藤にそれをかける。 パシャッ 「ん…」 伊藤は起きたが状況がつかめず目をパチパチさせている…。 「やあ伊藤さん」 笑顔で蕪木は話し掛ける。 ようやく伊藤は思い出した。 「‥!んーんー!」 さるぐつわをしているので何と言っているか分からない。 蕪木は笑顔のまま 言った 「伊藤さん楽しもう」
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