七月二十五日

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神田は黙って 山道を蕪木に着いていく。 「ここだよ」 ガチャ 小屋を開け、 神田をいれ 小さな音を立てて 戸を閉めた。 「あのぅ、なんなんですか?」 「伊藤…………」 「?」 「伊藤殺してやッたよ」 神田は一瞬硬直した。 「はい?」 「殺してやったょ」 「何冗談言ってるの?」 「本当だよ」 神田は青ざめて 携帯を取り出した。 「何するつもり?」 「け、警察」 後ずさりながら神田は携帯を開く。 次の瞬間 蕪木はすごいスピードで 神田の携帯をはじいた。
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