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ボコッ…ボコッボコッ…
「うっっ…」
やはり血が騒ぐのは俺だけじゃないらしい。
「ウルァ!!」
倒れことを許さない。
「まだ寝るんじゃねーよ!!」
髪をひっぱる。
ボンボンボンッ
執拗にボディを攻める。
ゲボッ…
晩御飯よさようなら。
また一つお好み焼きが完成した。
だから俺達はお好み焼きが大嫌いだ。
ボンッ…ボコッ…ボコッ…
惨劇は終わらない。
飛び散る血が満月に照らされ、美しくすら感じる。
まるで時間が止まっているかのように…。
今日の一夫はおかしい。
こんなにキレた一夫を見るのは久しぶりだ。
きっと何かあったんだろう。
それが何なのかは聞かない。
俺達は殴る事でしか分かりあえないから。
あいつが死んでしまう前に一夫を止めよう。
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