いつもと同じ学校のはずだった…

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約束の場所に行くと、すでに手紙の主が待っていた。 「ちゃんと来てくれたんだ。みんなからラブレターもらってると思うから、来てくれないと思ったよ。」 そう言われると、悪い気はしないが、「そうなんだ。でも今日は断りに来たんだ。」 「えぇ~どうして?」 「俺好きな女の子がいるから、あなたの気持ちには答えられない。」 きっぱり断れば大体諦めてくれる。と思ってるからいつもこのセリフを使う。 「あなたってなに?百合って呼んで」 え?こんな返し初めてで少し焦った。 「え、えっと百合さんだから諦めて下さい」 「焦ってる~🎵可愛いね慶君は」 「からかわないで下さい💦」 「でも、諦めないよ。私慶君の事好きだもん。」 「だから、俺には好きな女の子がいるんですよ。」 「じゃあその子の事忘れなよ。私がずっと君の側にいてあげるから」 歩いてだんだん近づいて来る百合にたじたじで後退りもできなかった。 「い、いや、結構です。」 気付いたらこの時には百合は目の前にいた。 「そんなに照れなくてもいいよ。好きな女の子なんていないんでしょ。」 そう言われて、ドキってして恐くなり突きはなそうと思って軽く手を出したら彼女の姿がなかった。
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