『友達の詩』

ﾌﾟﾛﾛｰｸﾞ-その女、狂暴につき？-

少し地方の廃(ｽﾀ)れた駅前の繁華街。

日中からアーケードは少し薄暗く、平日だからという訳でもなく人の通りは少ない。

歩いているのは、パチンコで時間潰しをしているｻﾗﾘｰﾏﾝか、風俗やｷｬﾊﾞｸﾗのｽｶｳﾄか呼び込みぐらいである。

と、そこに一人の女性が歩いて来た。

身長は170cmはあるだろうか、女性では長身である。
体格は、ｽﾚﾝﾀﾞｰでモデル体型。髪はｼｮｰﾄでｼｬｰﾌﾟな輪郭、目は切長で鼻筋も通っていてｽｯとした顔立ちである。

言う所の、元宝塚の真琴つばさと言ったところだろーか…。

黒のスリムなパンツに白のタイトなｼﾞｬｹｯﾄ。
…一見、やり手のｷｬﾘｱｳｰﾏﾝに見えるが、足元を見るとｽﾆｰｶｰ、持っているのはﾊﾞｯｸﾞではなくカバンである。

そう、彼女は女子高生だった。