プロローグ-その女、狂暴につき?-

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しかし、すれ違う人は皆、彼女が女子高生だとは誰も気付かず声をかける。 「ねぇねぇお姉さん!今の仕事、満足してる?イイ仕事あるよ!ちょっとエッチなコトするだけで稼げるんだけどね…」 「お姉さん、美人だねぇ!ウチの店、オシャレでキレイな娘でやってるキャバクラなんだけどね、お姉さん別格だから、すぐNo.1になれるよ!ちょっと面接するだけで入れるからさ…」 口々に声をかけてくるが、男達は声をかけた後、必ず後ずさりをして去って行く。 なぜかというと、皆、彼女の鋭い目つきに睨まれ、腰がひけてしまうからである。 「……ったく!ふざけんじゃねーょ…!」 彼女には、男を寄せつけない男っぽさがあるというか、……そう!彼女は男なのである。
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