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樹が教室に着く頃、ちょうど昼休みのチャイムがなる。
生徒達がこぞって食堂に向かうために教室から出ていくのと入れ違いに、樹は教室に入っていった。
机へ向かうと、女子達がいつものように寄ってくる。
「樹、オハヨウ!…オハヨウ?じゃないか。アハハッ!」
「樹、また今日も遅いね。ってか、お昼食べに来てるだけでしょ?(笑)」
「だよねぇ~。午後にはまた居なくなるもんねー。」
「「「アハハハッ…!」」」
女子達は楽しそうにしゃべっているが、樹は会話には入らず、機嫌が悪いワケではないがずっと無愛想な顔だった。
樹は、コンビニで買ってきたお昼を食べた。
お昼が終わったあとは、イスにもたれかかり脚を机の上に上げ、昼寝を始めた。これも、いつもの日課だった。
チャイムがなり5時限目が始まろうとした時、樹は颯爽(サッソウ)と教室を出ていった。
向かった先は、保健室である。
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