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ベットに腰掛けて足をブラブラさせている樹に、机に向かい書類に目を通しながら、背中越しに浅尾先生は話しかけた。
「藤城く~ん。…学校、つまらない?」
「んっ?……別にぃ?」
「だってぇ、学校に来るのはお昼前、でお昼が終わったら、必ずココに来るでしょう?暇潰しに。」
「!?…ひ、暇潰しじゃないよー!先生と、お話しに来てんの!」
「あたしも暇じゃないのよぉ~?授業、少しは出たら?」
「…少しは、出てるよ。…あ~、確かに授業はつまんない!…でも、机で堂々と寝てるよりはいいでしょ?こっちに居る方が。(笑)」
「…まったく!成績も運動も優秀なのに、なんでだろうねぇ…?」
「えっ?だって、…この学校だって、私服だから入ったんだよ!制服なんてあんなの、俺は絶対!着ないし…。」
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