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フーラは長い首をブラリと垂れ下げて頭の位置は足元と同じ位置にある。
「あの…よろしくお願いしますね…」
千里が念のためにフーラに向かって頭を下げると、アヘアヘとどこかを見て笑っている。大丈夫かこのフラミンゴは…
そうこうしているうちに、女王が声を張り上げた。
「では…はじめ!!!」
いきなりの開始の合図に千里とリトルアリスは驚いたが、ミンゴさんは心得ていたようで女王のかけ声とともに体当たりという形でリトルアリスを暗闇の中へと押し出した。
リトルアリスは風を切りながらちょうど良いスピードで滑り台を滑っている。 そのうち光と共に暗闇の中へ消えていった。
リトルアリスが消えていくまで、どこから出したのかハンカチを片羽に持ち羽を振っているミンゴさんはなんだか可愛らしく感じた。
って何で私はこの一部始終を見れているのよ!
案の定千里はまだスタートできずにいた。
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