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千里とリトルアリスは目を見合わせた。
「…アリスのお話に出てくるよね…?」
「うん…でも…」
それと今の状況は関係性が見つからない。
「これからクローケーを始める。」
二人の疑問顔を無視して女王は高らかに言う。
「え?でもこの状況で…」
リトルアリスが言いかけると、先程まで扉を必死にあけていたトランプ兵が「女王様に口答えするな!!」と怒鳴った。
すると女王の背後にいたのかアリスが出てきてすっと女王の横に立った。
先程まで一緒に冒険していたのに、今では他人のよう。アリスはどこか青白く、まるで生きているように見えない。
アリスは怒鳴ったトランプ兵を指差し
「煩い。首を切りましょうね。」
そう静かに言った。
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