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「じょ…女王様!!!それだけはごか」
そこまで言いかけてトランプ兵の首が消えた。
性格にはただの一枚のビックサイズのトランプになってしまった。
千里は何が起きたのか理解できない。
リトルアリスはくりくりとした大きな目をさらに大きくして見ていた。
それからアリスの指示でただの大きなトランプを、何事もなかったかのようにトランプ兵がよいせよいせとどこかに運んでいってしまった
「ごめんなさいね。女王に変わり私が話すわ。」
アリスは二人ににっこりと笑いかけた。
何事もなかったかのように。
「アリス…今の…」
千里が言いかけてリトルアリスが「やめなっ」と止めた。
「聞いても無駄。もう分かるだろ?」
そうだ。ここは不思議の国なんだ。何が起きても、それは当たり前で自然なんだ…
千里が黙ったのを確認しアリスは話し始めた
「二人は¨打つ¨のではなく¨打たれる¨立場になってもらいます。」
打たれる…?
さっきから何度目になるだろうか。千里とリトルアリスはまた目を合わせた。
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