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ハツネの指の先を見てみると、その先には本殿、神様を祭る場所だった。
「あの先にあなたの見たいもの、知りたいものがあるでしょう。まだあなたは滑り続けてなくてはなりません。さぁ、第一のゲートはあの先にありますよ。 そうそう…」
そう言ってハツネはまたすすすっと静かに千里のほうに寄ってきた。そして軽く肩に手をおき耳元へと顔を近づけた。
ひえぇ…っ 恥ずかしながらまだ男性と付き合った事のない千里はそれだけでもドキドキしてしまった。
だってハツネさんきれいなんだもん!!!
千里の同様を楽しむようにハツネは耳元でそっと囁いた
「もしも全て終わったその先、あなたの望むものがこの世界ではなかったのなら、この場所を望みなさい。きっとあなたのお役に立つでしょう。ここは誰にも支配されない¨時¨の場ですから。」
そう言って千里から離れ、軽く肩を押してくれた。
「…よく分かんないけど…ありがとう。」
ハツネはどうやら千里にとって良い存在のようだ。
ハツネに肩を押されたのをきっかけに、千里は本殿の入り口まで歩き、一度ハツネのほうを振り返ってから意を決して本殿の扉に手をかけた。
「さぁアリス…そなたはどうするか…」
千里は再び光に包まれた
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