果ての無い階段、上る程に沈む太陽

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駅まで5キロ、歩くには少々長いがバスやタクシーでは行きたくない。それにもう半分以上は進んでいる。 あれは明らかな預言であった。 さらなる体質の悪化…良く言えば能力の進歩と捉らえる人もいるかもしれないが、全く役に立たず、良い事など何一つ無かった。 今回の事にしても、助けられなければ預言などしても無意味だし、それがなければ傍観者でいられたはずだった 叩き込まれた悲しみは、単純に目の前で起きた悲劇だけでなく、起きる事が解っていながら助けられなかった苛立ちや体質そのものに対する悲観、そして尋常ならざる不安が入り交じり、拭い切れない物
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