雲一つ無い夏の空の蒼さ

4/13
前へ
/19ページ
次へ
スポットである事も理由になりうるが厳密に答えるなら、この工場内での、トラウマになった事件に起因する。今となっては思い出す頻度も減ってるし、具体的に何が起こったのかは、すっかり忘れているのだが、何かの拍子に「らしきもの」が脳裡を過ぎる度に、軽い吐き気と頭痛に冷や汗、舌の根に金属を押し付けたような嫌な感触、その他諸々の拒否反応に襲われる始末で、普段ならこんな工場裏の公園、しかも工場に近い方になど一瞬たりとも居られる筈はないのだが。 あの事件の後からそういった精神的症状に悩まされて来たが、それは多い時でも月に2、3度位な
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加