信長との出会い

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親族のみならず、 家老衆からも、思わず失笑がこぼれた。   『笑止なり信長。  あ奴は自ら家督をなげうっ  たわ!』   信定は呆れ果て、本来禁句であろうこんなことを叫んだ。   周囲が信長のこの不作法に 呆れ果てる中、一人この行いに感じ入り、涙する者があった。 他ならぬ、柴田勝家である。   彼は『失礼!』と言い残すと、信定や平手政秀ら家老たちの 制止を振り切って、信長の後を追いかけた。
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