0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「ぅっ…ヒックッ」
涙が止まらなかった…
愛嘉は私をそんな風に見てたんだ…
ずっと……ずっと……
教室にあがるのが怖くなった…
階段を一段一段踏み締めてのぼる
真っ赤に腫れた目を隠すように下を向いて
でも上を向かないと涙が止まらない
自分の教室に入ろうと顔を上げるとそこには…
―愛嘉―
とその仲間達
「ぉはょ…」
『でさぁーでーだったのォ』
ハハハはハハハは
無視…か
席に着いて顔を伏せた
涙が止まらない
初めての裏切りだった
(あの…)
慌てて涙を拭いて顔をあげた
(泣いてるの??)
「ぇっ??ぁっ目にゴミが入っちゃってさ痛たたた」
(大丈夫?ぇと…私大宮那魅.学級書記だから気軽に話し掛けてねン❤)
「ぅンありがと」
≦那魅速く来て〰≧
(はいはい待って)
「…」
(樹莉亜って呼んでいいかな?)
「ぅん!!ぢぁあたし那魅って呼ぶね!!」
(うん!!あッ樹莉亜も遊ばない??)
「うんッ❤」
嬉しかった
私を樹莉亜って呼んでくれた
那魅は笑うと目がクシャクシャってなって可愛い
那魅のお陰で友達もできた
後田香奈美・高杉佐奈
私達はいつも仲良く過ごした
昔の愛嘉と私のように
最初のコメントを投稿しよう!