記憶

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「ぅっ…ヒックッ」 涙が止まらなかった… 愛嘉は私をそんな風に見てたんだ… ずっと……ずっと…… 教室にあがるのが怖くなった… 階段を一段一段踏み締めてのぼる 真っ赤に腫れた目を隠すように下を向いて でも上を向かないと涙が止まらない 自分の教室に入ろうと顔を上げるとそこには… ―愛嘉― とその仲間達 「ぉはょ…」 『でさぁーでーだったのォ』 ハハハはハハハは 無視…か 席に着いて顔を伏せた 涙が止まらない 初めての裏切りだった (あの…) 慌てて涙を拭いて顔をあげた (泣いてるの??) 「ぇっ??ぁっ目にゴミが入っちゃってさ痛たたた」 (大丈夫?ぇと…私大宮那魅.学級書記だから気軽に話し掛けてねン❤) 「ぅンありがと」 ≦那魅速く来て〰≧ (はいはい待って) 「…」 (樹莉亜って呼んでいいかな?) 「ぅん!!ぢぁあたし那魅って呼ぶね!!」 (うん!!あッ樹莉亜も遊ばない??) 「うんッ❤」 嬉しかった 私を樹莉亜って呼んでくれた 那魅は笑うと目がクシャクシャってなって可愛い 那魅のお陰で友達もできた 後田香奈美・高杉佐奈 私達はいつも仲良く過ごした 昔の愛嘉と私のように
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