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冷たい…冷たい、地下の部屋。
その奥にあるモノは十個のガラスケース。
その中には見目麗しい人形逹が入っていた。
すると…
驚いたことに、その内の一体の目がゆっくりと開いた。
その一体の彼女は、部屋の中を赤と蒼のオッドアイで、油断なく見回した。
そして危険がないと悟ったのか、自分を固定している器具を外し、ガラスケースの扉を開けた。
「…まだ、貴方逹は目覚めていないんだね。」
鈴の音のような彼女の声が、この空間に虚しく響いた。
彼女は一瞬だけ目を細めると、その空間から出ていった…。
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