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人形は少女の側に、滑るように移動してきた。
そのまま少女を見上げる人形。
「本題って…言ってたわよね。何の事なの?」
「長い話は嫌いだから、まず核心を単刀直入に言うね。 貴女には私の契約者になって欲しい。」
人形の言葉に、少女は固まった。
契約者?
一体何の事なのだ?
そんな考えが少女の脳内を駆け巡る。
「…契約者…?」
やっとの事で出てきた言葉は、この一言。
人形はこの質問が来るのをわかっていたようで、静かに答え始めた。
「まず、私たちの事から説明しましょうか。」
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