第1華 契約

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人形は少女の側に、滑るように移動してきた。 そのまま少女を見上げる人形。 「本題って…言ってたわよね。何の事なの?」 「長い話は嫌いだから、まず核心を単刀直入に言うね。 貴女には私の契約者になって欲しい。」 人形の言葉に、少女は固まった。 契約者? 一体何の事なのだ? そんな考えが少女の脳内を駆け巡る。 「…契約者…?」 やっとの事で出てきた言葉は、この一言。 人形はこの質問が来るのをわかっていたようで、静かに答え始めた。 「まず、私たちの事から説明しましょうか。」 .
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