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服を脱ぎ、シャワーを浴びる。背中から翼を生やし、翼の汚れも落とした。バスルームが翼を生やしたことで狭くなる。
翼を扇いで水分を弾き飛ばしたいところだけど、この狭さじゃむりだ。
タオルで翼を叩くように拭き、部屋に用意されていたバスローブを着た。
服を洗濯するため、部屋を出てランドリー室へ向かう。洗濯機の中に服を放り込み、洗濯をし終えたら乾燥機を使って服を乾かした。
「旅人かい?」
突然、人間が話し掛けて来る。中年の男だ。
「そんなとこかな」旅人と言えば、旅人だ。
「若いのに旅人たぁね。そういやえらく綺麗なお嬢さんもさっきまでいたっけな。何だかある男とヴァンパイアを探してるって妙なこと言ってたっけ」
「え?」
ヴァンパイアを?なんでまたそんなことを。狩りでもするつもりなのかな。
「ヴァンパイアの数が多くて、恐れている民も多い中になぁ。やつらにあってどうするつもりなんだか。夜にはにぃちゃんも気をつけな。やつら夜がすきだから」
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