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一方、修二と牙の方はと言うと……
「ったく!だいたい命の恩人に向かっておっさんはねぇだろ!?おっさんは!」
「だっておっさんじゃねぇかよ!だいたいあんたが人の名前バカにするからだ!」
「この有名なヴァンパイアハンターの俺に向かって……」
まだ飽きもせず言い争っていた。
よくもまぁ、子供相手にここまでムキになれる物だと逆に感心してしまう。
そう、実は修二は有名なヴァンパイアハンターで、ハンターの中ではその名を知らない者はいない程に有名であり、若い者の中ではこの草薙修二を尊敬し、彼に憧れてハンターになる者もまでいるカリスマ的存在。
ヴァンパイアハンターとは、名前のごとくヴァンパイアを倒すことを専門にしてる者達だ。
そして、その実力はおりがみつきで、彼の右に出る者はいないとまで言われており、それ故回りからの信頼も厚いのだ。
「変な名前ってのは認めるけど、2文字とかって理由でバカにすんなよ!」
「認めるのかよ!?やっぱバカだなおまえは」
そんな男が今は子供と言い争っている………
今2人が歩いている場所は見通が良く、大きな道路が一本通っており、その両サイドは草で覆われていて今はほとんど人が通っていない。
その道路の隅を2人がこんな調子で言い争いながら歩いている最中、両サイドに生い茂っている草が大きく揺れ、草をかきき分ける音と共に何かが現れた。
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