第十二章 ~正体~

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「ん…んんっ……?」 俺は差し込んできた日の光が目に当たり、その眩しさのせいで、俺は目を覚ました。 「…此所は何処だ?ってか俺は確か美作と戦った後倒れて…どうなったんだっけ?」 俺は身体を起こして、一体何が起きたのか分からなかったから、混乱しつつ、記憶を辿った。 場所は回りを見た限りだと、病院の病室みたいな感じだけど…。 ーガチャッ! 俺が記憶を辿っていたら、ドアが開くような音が聞こえてきた。 「ようやく起きたみたいだな…そろそろ起きる頃だと思っていたがな」 そしてドアが開いたとほぼ同時に、条威の声が聞こえてきた。 「良かった…起きたんだね」 「皆さんかなり心配してたんですよ?」 「でもこれで安心よね」 そして条威と共に、御貴と朱姫と羽柴がそれぞれそう言って、部屋に入った。 「皆…大丈夫だったのか!?」 「私達は傷自体は多かったけど、快翔君みたいに大きな傷はなかったからね」 俺がそう聞いたら、羽柴がそう答えた。 「それに条威君に至っては、傷一つなかったもんね」 「…マジでか?」 「嘘をついても仕方ないと思うわよ?」 俺は羽柴が言った事に、思わず耳を疑ってしまった。 だって条威は四対一の状況だったんだぞ? それなのにノーダメージで全滅させるなんて…どんだけ強いんだよ…。 俺が羽柴の言葉に呆然としていたら、不意に一つの事に気付いた。 よく見てみたら、アイツがいないな…。
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