第十二章 ~正体~

4/9
前へ
/402ページ
次へ
「あぁ、そうさせてもらうよ……って一週間!?」 俺は条威の言葉を聞き、思わず驚いてそう叫んだ。 「うん…一週間ずっと寝てたんだよ」 「マジかよ……いくらなんでも寝過ぎたな…」 御貴の言葉を聞き、自分に対して呆れながら、そう言った。 「快翔君が一週間寝てる間に、代表メンバーも全員決まったもんね」 「そうなのか?誰が代表メンバーに選ばれたんだ?」 羽柴の言葉に俺は興味を持ち、俺はそう聞いてみた。 「まず私達のチーム六人は決定、それと川波君と明日香ちゃんと柳君、あともう一人は本当は雅美ちゃんだったはずなんだけど、どうやら雅美ちゃんは家の事情か何かで、大会に来れないらしいから、代わりに木下愛花(キノシタ アイカ)ちゃんが出ることになったわ」 羽柴はそう言って、代表メンバーについて教えてくれた。 「川波と興梠と柳は知ってるけど、その木下って人は知らないなぁ…」 俺がそう言ったら、御貴が口を開いた。 「木下さんはとても気さくだから、すぐに馴染めると思うよ」 なるほど…まぁ仲良くはなれそうだな。 「戦闘スタイルは武器であるハンマーを使って近接戦闘が主体としていて、魔術もそこそこな威力で使える、わりとオールラウンダーだな」 条威は付け足しとして、戦闘スタイルについて教えてくれた。 「なるほど…これで近接戦闘型が五人、中距離戦闘型が三人、遠距離戦闘型が二人ってことか…」 俺はそう言って、代表メンバーについてまとめてみた。 ちなみに近接戦闘型は条威と御貴、川波と柳と木下で、中距離戦闘型は羽柴と玲奈と興梠、遠距離戦闘型は俺と朱姫のことだからな。
/402ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43972人が本棚に入れています
本棚に追加