第十二章 ~正体~

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「お前…もしかして無属性の力を使って、脚に属性付与してるのか?」 俺がそう言って条威に聞いてみたら、条威は軽く驚いたような顔になった。 「ほう…よく分かったな」 どうやら当たりらしく、条威は俺にそう言ってきた。 「お前の言う通り、俺はまず属性付与したい箇所に無属性を付与してから、付与したい属性を無属性に混ぜて、属性付与している」 条威はそう言って、自分の属性付与について教えてくれた。 「混ぜる段階で、付与したかった属性は無属性のせいで薄くなったりしないのか?」 「あぁ…一応薄くなったりはしない」 条威は俺に質問に対して、そう答えた。 「最も、精霊の力で純粋な属性を付与出来るお前に比べたら、あまり上手くは出来ていないがな」 「いや…俺はむしろお前の方が上手く出来ていると思うぞ?お前の方が俺よりも動きめちゃくちゃ速いしさ…」 俺は実際に条威のまねをしてみて、分かったことを言ってみた。 実際にまねしてみると、条威が如何に上手く動いているのか分かるんだよなぁ…。 あの動きの速さは、これから何回も何回も練習しても、条威のようには出来ないような気がするんだよなぁ…。 「俺はそれなりに努力したからな……だが純粋に属性付与出来るお前なら、少し訓練すれば俺みたいに動けるはずだ」 条威は苦笑しながらそんな事を思っていた俺を見ながら、励ますようにそう言ってくれた。 「そうなるといいけどなぁ…」 「安心しろ…お前なら強くなれる」 「そうなると信じるよ…」 俺は条威の励ましに対して、苦笑しながらそう言った。
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