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「お前…もしかして無属性の力を使って、脚に属性付与してるのか?」
俺がそう言って条威に聞いてみたら、条威は軽く驚いたような顔になった。
「ほう…よく分かったな」
どうやら当たりらしく、条威は俺にそう言ってきた。
「お前の言う通り、俺はまず属性付与したい箇所に無属性を付与してから、付与したい属性を無属性に混ぜて、属性付与している」
条威はそう言って、自分の属性付与について教えてくれた。
「混ぜる段階で、付与したかった属性は無属性のせいで薄くなったりしないのか?」
「あぁ…一応薄くなったりはしない」
条威は俺に質問に対して、そう答えた。
「最も、精霊の力で純粋な属性を付与出来るお前に比べたら、あまり上手くは出来ていないがな」
「いや…俺はむしろお前の方が上手く出来ていると思うぞ?お前の方が俺よりも動きめちゃくちゃ速いしさ…」
俺は実際に条威のまねをしてみて、分かったことを言ってみた。
実際にまねしてみると、条威が如何に上手く動いているのか分かるんだよなぁ…。
あの動きの速さは、これから何回も何回も練習しても、条威のようには出来ないような気がするんだよなぁ…。
「俺はそれなりに努力したからな……だが純粋に属性付与出来るお前なら、少し訓練すれば俺みたいに動けるはずだ」
条威は苦笑しながらそんな事を思っていた俺を見ながら、励ますようにそう言ってくれた。
「そうなるといいけどなぁ…」
「安心しろ…お前なら強くなれる」
「そうなると信じるよ…」
俺は条威の励ましに対して、苦笑しながらそう言った。
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