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「それに、これからも何度も守ってやるから、何度礼をしても足りなくなるかもしれないぜ?」
「随分と大口を叩くじゃない……いいわ、ならお礼はしないからね」
「あぁ、それでいいよ」
俺達は互いにそう言って、少し笑った。
そしてその後も、しばらくの間は玲奈とゆっくりと話して過ごした。
「さて…それじゃあアタシは帰ろうかな」
時間は遅くなり、玲奈はそう言って立ち上がった。
「じゃあね…ゆっくり休んで、早く動けるようになりなさいよね」
玲奈はそう言って、部屋から出て行った。
「…帰ったか…」
俺はそう呟いて、ゆっくりと横になった。
「玲奈の言う通り、早く動けるようになって、アイツらをちゃんと守れるようになるために、強くならないとな」
俺はそう呟いて、ゆっくりと目を閉じた。
アイツらは俺が守るんだ…守らなきゃいけないんだ…。
決めたからには、ちゃんとやり通さなきゃいけないんだ…。
俺はそう思いながら、眠りに沈んだ…。
だが俺はこの時何も知らなかった…。
俺の知らない所で、俺達を狙う魔の手が、再び既にかなり近付いてきていた事に気付かなかった…。
~To be continued~
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