●日常●

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      愛の家は道場。       その3軒 隣が勇の家。       小学校から高校まで、ずっと同じ学校。         幼なじみだから、ずっと学校内でも普通に仲良くしてた。         だから いつの間にかついた、あだ名が…         愛らぶ勇コンビ。       はたから見たら まるで付き合ってるみたいだから。     愛の名前と勇の名前を     “らぶ”でくっつけて       愛らぶ勇コンビ。             愛『はぁ―…ありえない…』       心から大きなため息をつく。       勇「イイあだ名だよなぁ」     愛『どこがだよ!!あんた彼女いんのに、なにが“愛らぶ勇”だっ!あたしたち一度も付き合ったことねぇし!!』       勇「…俺…女の子には優しいから…好きな子じゃなくても断れないんだ…」       カッコつけた笑みを浮かべた。       愛『アホか』         愛は呆れてスタスタと勇より早く歩いていく。         勇「ひっでぇ―。確かに付き合った子とは絶対ヤッてるけどさぁ…」       愛『そういう話をあたしにするな!!まだ未経験だし!!しかもそれが“たらし”なんだろが!』      勇「だから女の子の研究だって。…ていうか、まだ処女なの?Hの1つや2つ、ぱぱっとやれよ~。まさかキスも…?」       愛『だからっ、あたしにそういう話をするな!!全部純潔のままだっつの!!』       べぇっと舌を出してやった。         勇「ふぅん……そりゃよかった。」         聞こえないように呟き、勇も早足で、愛の後を歩く。      
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