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愛『…ちゃんと着るやつ持ってきた?』
勇「あぁ、忘れた」
愛『はぁ?なんで直行で来るんだよ。家すぐそこじゃん』
勇「いいじゃん。道着なんてココには腐るほどあるんだし」
道場の奥にある貸し出し用道着置き場へと勇は向かう。
愛『ちゃんと洗って返してよ。勇、いつも脱いだらそのままにして帰るんだから』
勇「それをいつも愛ちゃんが洗ってくれるんだよね~。ありがたやありがたや。」
愛『こっちは迷惑としか言いようがない』
勇「Lサイズどこ―?」
愛の言葉を流し、勇はそのままガサガサと道着をあさった。
愛『あ~っ、そんなあさんないでよ!父親に怒られるじゃん!』
勇「愛がね、」
愛『……この野郎。いいよ!それ以上あさんないでっ。あたしが探す!』
勇を押しどかし、愛は手慣れた手つきで、道着を探しはじめた。
勇「Lサイズな。L」
愛『…Mサイズじゃダメなの?』
勇「小さい小さい。Lサイズじゃなきゃ履けねーもん」
横にある道着を愛と一緒にあさりながら勇は言う。
愛『なんでそんなデカくなったんだか…』
勇「健康男子ですから」
愛『変態のまちがいだ。ほら、Lサイズあった。』
ペイッと道着を勇に渡す。
勇「…変態に背が高いのは関係なくね?」
愛『さっさと着替えてよ』
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