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愛『終わった?』
ドア越しに勇に話しかけた。
勇「ん―。終わった。」
キィッとドアが開き、目の前に道着姿の勇が現れる。
愛『んじゃ交代。覗かないでよ。』
軽く念押しして、愛は更衣室に入っていった。
ピロリロリ、
勇「!」
横に置いておいたスクールバッグの中からケータイの着信音。
勇はケータイを取り出すとメールがきている。
FROMゆいこ
――――――――
勇くん!
今日なんで一緒に
帰ってくれなかっ
たの?(≧∩≦)
付き合い始めたん
だから明日は一緒
に帰ってよ!
やくそくねo(^-^)o
――――――――
勇「………」
パタンとケータイを閉じて息をついた。
勇「早めに別れっかなぁ…」
愛『だったら始めから付き合わなきゃいんだよ』
不意に後ろから愛の声。
勇「…早いな。」
愛『急いだからね。彼女からでしょ?明日はちゃんと一緒に帰ってあげなよ』
勇「…人のメール勝手に見るなよ~」
愛『見てないよ。けどだいたい分かる』
道着をきた愛は、そう言って畳のしかれた所に歩いていく。
勇「ウォーミングアップはいいの?」
愛『いいよ。さっさとやろ。』
勇「んじゃ審判は、じーちゃんでいっか」
勇は、キョロキョロと、その“じーちゃん”を探した。
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