●日常●

7/12
前へ
/113ページ
次へ
      勇はキョロキョロとしているが、一向に“じーちゃん”が見つからない。         愛『えぇ?じーちゃんが審判?』     勇「ダメなの?」     愛『だって…じーちゃん、数かぞえるの遅い…。寝技とかしたとき遅くて遅くて…。恥ずかしいし。』       勇「じーちゃん、自分で数かぞえるもんな。時計持てばいいのに。けど俺にとっては幸せな状態だけど。胸とか顔にギューって押し付けられて」       愛『…!!だから寝技のときギリギリまで抵抗しないのっ!?;』     勇「ったりまえだろ?お前の寝技なんて1秒で外せるし。」       愛『……っ;』     勇「…けどさぁ…お前、胸なぃ……」               がすッ         勇の横腹に愛の回し蹴りが入る。         勇「…ぐぇっ;」       愛『胸なくないもんッ!これでもBはあるッ!!』       勇「そういうことを大声で言える君は大物だよ…」         愛『!;』           口ごもり、顔を赤くする愛。         勇「あはは、面白。あっ、じーちゃん発見。じーちゃーん。審判頼むー」           トイレに行ってたらしく、“じーちゃん”は手をピッピッと、はらっている。           じーちゃん「おお、お前等、今日も来たんかぁ。」       じーちゃんとは…   矢島 則蔵【ヤシマ ノリゾウ】     愛の じーちゃんである。     この道場で幅広い稽古をしている。         勇「今からやるから審判して―」       じーちゃん「まかせろ!おーい!小学生!集まれ!愛と勇の勝負が始まるぞ!見とかな損々!!」         そう じーちゃんが呼びかけると、さっきまで、ワァワァと稽古をしていた小学生が集まってくる…。        
/113ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1607人が本棚に入れています
本棚に追加