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「あいねぇちゃん、きょう かてるぅ―?」
「ゆう兄―!あとであそんで―」
『あいちゃーん!けぇこして―』
わらわらと愛と勇の周りを小さいのが取り囲む…
愛『はいはい…今日もガンバルね。稽古はまたあとでだよ』
勇「あとでたっぷり遊んでやるから、今は大人しくしてろ。」
『ゆうくん、チューして―♪』
小学2年くらいの女の子が、勇の裾を掴み、笑顔で言った。
愛『!!?;』
その言葉に愛は顔をひきつらせる。
そして勇は…
勇「おぅ♪ぜんぜんイイよ?」
勇は女の子の顔に触れる…
ちゅむ。
愛『!!!!??;』
勇は抵抗なく女の子にキスをした。
しかも唇に。
『チューされたぁ♪』
女の子は嬉しそうに笑う。
勇「お前のファースト、俺のな。」
『はーすとってぇ?』
勇「初めてのチューってことだよ。お前は俺に初めてをとられたんだ」
『ん―…?…よくわかんないけど、なんかとられたぁ。』
女の子は首を傾げながら、ふへっと笑った。
愛は勇の腕をグイッと引っ張る。
愛『ちょ…ちょっと!勇っ!;
なに小さい女の子に手ぇ出してんの!』
勇「ん?いいじゃん。向こうから来たんだし。
それとも大きいお姉さんになら手ぇ出してもイイの?」
不敵に笑った勇に、無償に腹が立つ。
愛『…いいわけないでしょっ!!』
勇のみぞおちに向かって、パンチを繰り出した。
じ―ちゃん「始めっ!」
じ―ちゃんは子供たちを後ろに下げながら開始の合図を出す。
がッ!
勇「おぉ、積極的だなぁ。
つか空手で勝負?柔道じゃないの?」
余裕そうに、勇は愛の手を避ける。
愛『このやろう…;』
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