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勇「あーいチャン♪」
からかうように話しかけてきた。
愛『……』
そんな勇を愛は睨みつける。
勇「ぶっ…!愛って負けたら、いつもその目だよなぁ!ははは!ウケる!」
愛『…笑うな…』
唇をとがらせ、そっぽを向いた。
勇「…あぁ、そうだ。愛、首…気づいてる?」
勇は笑いをこらえながら、自分の首を指差しながら言う。
愛『……なにが?』
愛が不審そうに聞き返すと…
勇はまた吹き出して笑った。
勇「っ…!ぶはっ…!気づいてねぇのかよ!鏡見てこい!」
楽しそうに道場の端にある鏡を指差す。
愛『むぅ…。』
黙って愛はその鏡へと向かい、前に立つ。
愛『……ああ!!?//』
途端にビックリして顔を赤くした。
勇「どう?分かった?
寝技んときにつけたんだよ?」
愛『…こ……これ!き…きき…!?;』
焦りながらバッと愛は振り返る。
勇「キスマーク~♪」
ケタケタと楽しそうな様子で笑う。
愛『へっ!…変態ー!!あたしを汚すなぁあ!!』
愛は、わぁわぁと騒ぎだし、勇にパンチをくりだす。
勇「ありがたくとっとけ~。」
ひらりとそれを避け、勇は無邪気な笑顔を見せた。
愛『うあ~!消してよっ!;』
勇「すぐ消せたら、つける意味がなくなるじゃ―ん」
愛『つける意味が分からない!!』
勇「まさかの愛情表現?」
愛『ふざけるなー!!』
道場の端でバシバシと叩き合いをする愛と勇。
子供たちは、それをキョトンと見ていた。
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