●彼女●

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      朝。       愛と勇が、家を出たとき、ばったり会い、2人で登校。         そこに…           『勇くぅ―ん!♪』         ぶり系女子っぽい高い声。         2人が振り返る。         向こうから小柄な女が走ってきて勇の腕に抱きついた。           勇「ゆ…ゆいこ…、」       ゆいこと呼ばれる女は、無駄に勇と密着。         ゆいこ『もぉ―!勇くん!何で昨日、メールの返事くれなかったの?超寂しかったぁ!付き合いだしたんだから、今日は一緒に帰ろうねぇ(ハート)』         無駄にデカい声を出して、無駄に媚びを売りまくっている。         愛『……』       愛はその光景を、気力のない目で眺めていた。         ゆいこ『勇くん!このまま一緒に2人で登校しちゃおっ』         グイッと腕を引っ張る ゆいこの目線はチラリと愛を見た。           まさに してやったり顔。 自分が上回ったようなな自信満々な笑みを浮かべていた。         勇「いや…、愛が…」         愛『いいよ。2人で行って。なんか3人で一緒に登校するの面倒だし、2人の邪魔でしょ?アタシ、コンビニ行くから』         ひらひらと手をふり、歩いていく。          ゆいこ『…………あ、そ。 ありがと。勇くん。行こう(ハート)』       勇「おう…」       勇を 引っ張って行く。ゆいこは、また愛をチラッと見た。           今度は睨むように…。           愛『……』       2人が行くのを見送り、ため息をつく。           愛『…自己中、自己満、ブリ子…』         髪の毛をかきあげ、コンビニに向かっていった。    
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