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朝。
愛と勇が、家を出たとき、ばったり会い、2人で登校。
そこに…
『勇くぅ―ん!♪』
ぶり系女子っぽい高い声。
2人が振り返る。
向こうから小柄な女が走ってきて勇の腕に抱きついた。
勇「ゆ…ゆいこ…、」
ゆいこと呼ばれる女は、無駄に勇と密着。
ゆいこ『もぉ―!勇くん!何で昨日、メールの返事くれなかったの?超寂しかったぁ!付き合いだしたんだから、今日は一緒に帰ろうねぇ(ハート)』
無駄にデカい声を出して、無駄に媚びを売りまくっている。
愛『……』
愛はその光景を、気力のない目で眺めていた。
ゆいこ『勇くん!このまま一緒に2人で登校しちゃおっ』
グイッと腕を引っ張る ゆいこの目線はチラリと愛を見た。
まさに してやったり顔。
自分が上回ったようなな自信満々な笑みを浮かべていた。
勇「いや…、愛が…」
愛『いいよ。2人で行って。なんか3人で一緒に登校するの面倒だし、2人の邪魔でしょ?アタシ、コンビニ行くから』
ひらひらと手をふり、歩いていく。
ゆいこ『…………あ、そ。
ありがと。勇くん。行こう(ハート)』
勇「おう…」
勇を 引っ張って行く。ゆいこは、また愛をチラッと見た。
今度は睨むように…。
愛『……』
2人が行くのを見送り、ため息をつく。
愛『…自己中、自己満、ブリ子…』
髪の毛をかきあげ、コンビニに向かっていった。
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