●例外同士●

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  勇「俺!俺いるよ♪」         嬉しそうな顔で、自分を指差す。       愛『女たらしとは付き合いませーん』       勇「失礼なっ!俺は女の研究をしてるだけだ!告白されたら断れないのが俺!」     愛『それを“たらし”と言うんだっ!』       威張った様子の勇の頭を愛はスパーンと手で叩いてやった。         勇「いてっ…、てめぇ…俺に勝てねぇくせに…」       叩かれた頭を抑える勇。       愛『今日は勝てる気がする』         愛は自信あり気に笑った。         勇「んじゃ早く帰ろう?」       愛『まだ6時間目あるじゃん。終わったらウチん家来てよ。』       ひらひらと手をふり、そのまま自分の教室に入っていってしまう。               勇「……ふむ」         勇も自分の教室に戻ろうと後ろを振り返ると…             『勇くん』           誰かに呼び止められた。           勇「…ん?」           勇は声のするほうへと振り返る。           『あたしと付き合ってください』  
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