●日常●

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    愛『ええ!?また彼女できたの!?』       帰り道、ちょうど靴を履いていたところ、勇とバッタリ会ったので、2人で帰っている。       勇「いやぁ、あのあとすぐに声かけられてさ、俺って断れない男だからOkしちゃった」         シシっと白い歯を見せながら勇は笑った。       愛『…ねぇ、勇。あたしと帰っていいの?彼女と帰ればイイのに』     勇「どうせその後、道場直行だからいいんだよ」       愛『えっ!!直行で来るの!?』     勇「おう。駄目なの?」     愛『いや…いいけどさ…』       説明します…。     あたしの家は、実は道場をやっています。   そこであたしも勇も、ずっと一緒に武術を習っておりました。   そして今に繋がります。           『あっ!愛らぶ勇コンビだぁ!!』       どこからか大きな声でそう言われた。       勇はニコっと笑って振り返り、愛はキッと敵意剥き出しの顔で振り返った。       女子が2人…。     愛の様子を見て、そそくさと歩いていく。         勇「あーぁ…」     勇は残念そうな声を出しながら女子たちに手を振った。       愛『あ―!もう!このあだ名、学校中に広まって困ってんだからね!?』       勇「小学校からじゃん。今に始まったことじゃなし」       愛『そうだけどっ!なんだよ!“愛らぶ勇”の間の“らぶ”って!?別に愛してねぇっつーの!!』     ギャアギャア騒ぎながら歩いていく愛を、目を細めた笑みで勇は見ていた。  
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