相原弟生誕記念SS

4/5
前へ
/32ページ
次へ
「拓海?」 兄貴が不安そうにオレの名前を呼ぶ。 「へっ?あっ、何?」 「いや……なんか声が残念そうで……あ、もっ、もしかしたらお兄ちゃんの幻聴かもしれないな!そんなオイシイ話あるわけ……」 「幻聴じゃないよ」 オレははっきり言った。 「え……?」 「別に、今日くらいなら来てくれてもよかったのに」 「拓海……」 「でも……」 「え?」 「兄貴がオレのためにそういう行動をしようとしてくれてたのと、オレの誕生日を覚えててくれてたから……それでいいよ」 「……拓海……!!」 .
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

201人が本棚に入れています
本棚に追加