拒絶

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美華がもがく。泣き声は次第に悲鳴に近い泣き声になってくる…。そこで私はハッとして手をどけた。そして、美華が泣き疲れて眠るまで耳をふさいだ。そんな行動は何日も続いた……。 こんなこと誰にも言えない……。夫に言えば私は殺されるだろう…。全ては夫が悪いのに!!どうして あんな男を好きになってしまったんだろう…美華を産まなければ良かった!!結婚なんてしなければよかった!!一人になりたい…もう一度全てやり直したい……。 夫は、仕事をクビになった。無断欠勤が多過ぎたせいだ。給料も、ほとんど貰えなかった…このままでは私達三人のたれ死んでしまう…。夫は全く危機感はなく、お金が無ければ私の実家に取りに行けばいいと思っている。そして、また遊びに行ってしまった…。
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