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私は、久しぶりに美華を抱っこしてみた…。私の手は震えていた…。
美華は、最初 ビクッと体をこわばらせた。きっと、叩かれると思ったのだろう…。こんなに小さい赤ちゃんなのに、条件反射で体をこわばらせてしまう美華を見て、私は涙を流した。私は、それだけひどいことをしてきたんだ…。悲しくて辛くて胸が苦しくなった…。涙が止まらず泣きじゃくった…。
ごめんね…美華…こんなひどいママでごめんね…どうか嫌いにならないで……
美華を抱っこすると、美華は安心して私に身を委ねた…こんなに安らかな美華の顔は久しぶりに見た……。
美華は、私がどんなにひどいことをしても 私を必要としてくれていた。どんな母親だろうと美華は無条件に私を愛してくれる…。美華を守り幸せに出来るのは私しかいない!!美華が産まれた頃、私は いつもそう思っていたのに……。
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