思い出は胸の中

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「空にいる神様へ懺悔と誓いの言葉を考えているんだ」 その日の挨拶は、そんな言葉。 しかし…当然のように交した彼女の挨拶はいつもと違った。 「私も、一緒にしたいな」 僕は驚いて、振り替える。挨拶以上の発展は今までなかったから、本当にびっくりしてしまった。 彼女はゆっくり僕の横に並ぶと、小さく手を合わせ…祈るようなポーズを取る。 彼女の姿をはっきりと視界に捉えたのは、初めてだったんだ。 だけど間近で見る彼女を、どう言い表わしたらいいのか、わからない。 空で言うなら…天高い秋のそら。儚い、透明な水色。 合わさった腕に覗く傷跡に気付いたのも、この時。 尋ねることは、しなかったけれど。
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