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ヘラクレスの12の難業のうち11番目の試練が、眠らぬドラゴン
そうラドンである。
このドラゴンもまた怪物の父テュポンとエキドナの子とされている。またこれとは別に、海神ポルキュスとその妹ケトとの間に生まれた子でもあるという。
このドラゴンは、ヒュドラのように人を襲うのではなく、へスペリスの黄金と呼ばれる神々の林檎を守っている。
この黄金の林檎は、ゼウスとヘラの結婚式の時に、大地の女神ガイアから送られたものである。
その木を見張るヘスペリデスの乙女達と共に見張っているのだが、ラドンは頭を100持っており、その上眠らないという。
この地に訪れる者は皆、ヘスペリデスの警告を受け、それでも立ち去らないものは、昼も夜も休みなく林檎を守るラドンの餌食になるのであった。
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