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俺がヒロに話終わると同時ぐらぃに
メンバーが店に入って来た。
みんなが揃った。
でも、誰も言葉を発しなかった。
最初に沈黙を破ったのは
ヒデだった。
『おまえ…何か一番大切なコト、忘れてへんか?』
みんなの目線が、俺に集まった。
『お前がはめてる指輪…。それ、お前の一番大切なモノやねんぞ?
…姫と交換した指輪やろ?
お互いに、大切にしてたヤツを交換したんやん!
お前、うっさいぐらぃ
俺らに自慢してたやんけ!!』
『だから!!その“姫”って誰やねん!!』
頭の中のモヤモヤが増えていく…
そのモヤモヤがイライラへと変わっていた。
《何かが足りんのは、分かってるねん!でも、それが何かが分からん!
何でか知らんけど、それを考えると
涙が流れてくるねん…》
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